はじめての壁画ウォールアート制作ー準備編


初めての壁画制作の依頼

テナントビルのオーナーさんから壁画制作の依頼を受けました。
業務として受けた壁画制作は初めての事。
高校生の頃に巨大な看板制作をやったノウハウがここで活かされました。

壁画 阿蘭陀

依頼内容

  • エレベーターホールの雰囲気が暗いので、明るくしたい
  • ビルが建つ町内へ恩返しの想いを込めて、街のシンボルである「オランダ船」と「オランダ人」を描いて欲しい
  • テナントには女性も多くいるので女性にも好まれるデザインにしたい

制作サイズ

  • 縦2M 横1.8Mにオランダ船
  • 縦2M 横0.8Mにオランダ人

提案した図案

テナントビルがある町の名前は「江戸町」。今年の長崎のお祭り(以下:おくんち)の出番町です。7年に1回の出番という事で町全体がおくんちムード。そして江戸町が奉納するシンボルとも言えるダシが「オランダ船」。

CG合成図

長崎に古くから残る版画にオランダ船とオランダ人が多く描かれています。その図案の模写をする事から考えましたが、今年がおくんちの出番の年ということで、街の象徴としておくんちのダシを描くべきと考えて、提案した図案が以下。

提案図(合成)

阿蘭陀人

オランダ人を数パターン提案しました。デザイナー仲間に聞いてみるとピンクが鮮やかなC案が人気でしたが、オーナーさんはA案のイケメンオランダで即決でした。

 

画材、備品の準備

図案が決まった後は、画材と備品の仕入れ。

今回、準備期間が十分にあったのでじっくり吟味しました。

画材

高校生の頃使っていた絵具は今でも覚えています。「NEOカラー」。価格が安いので巨大看板や応援旗などで入門的に使われている絵具です。

 

画材選定をしていた時、絶好のタイミングで、恩師からお声がけによって美術畑の先輩方と食事する機会を得て、この壁画の話をしました。
すると発色や品質や耐久の面からしても、アクリル絵具が良いと薦められました。
ターナーやリキテックス、アムステルダム等。メジャーなメーカーの絵具が良いが、異なるメーカーの混色は避けたほうが良いという事で、もともと愛用していたリキテックスにする事にしました。特に白は3本使いました。

あと、今回痛感したことですが、今回タイミング良く知り合えた画材屋さんが、価格面、技術面などサポートして頂きました。街の文房具店やネットショップではなく、頼りになる画材屋さんとのパイプはとても重要だと痛感しました。

手配してもらったのはアクリル絵具とジェッソ。

現場は屋内で直射日光は避けられるが、排気ガスを浴びる場所。念のため、絵具の乗りがよく、絵の劣化を抑制してくれるジェッソ(一応これもリキテックス)を揃えた。

備品

100円ショップで

  • ハケ(大中小)
  • 養生テープ
  • マスキングテープ
  • マスカー(ビニール付きのテープ)

ホームセンターで

  • ブルーシート 2枚
  • ローラー
  • ローラー用パレット
  • ゴミ袋

ネット通販で

  • 携帯扇風機
  • ツナギ(サロペット)
  • ビーチシューズ

自前の備品

  • バケツ
  • ステップ
  • 絵具用パレット(大きいヨーグルトの容器)
  • 雑巾・タオル
  • 絵筆(平筆何種類か)
  • ハードパステルセット(下書き用)
  • メラミンスポンジ
  • ハサミ・カッター
  • 下絵、資料

現場までは歩いていける距離なので、備品を籠に入れて二輪の荷台に乗せて運びました。

壁画制作に役立ったアイテム

マスキングテープとマスカーは沢山使いました。
現場を汚さない事にとても細心の注意を払いました。
筆、絵具、ステップ、バケツなどはもちろん必要なアイテムですが、制作の円滑な進行のためにとても役立ったのが、靴でした。

床は養生を施し、ブルーシートを敷いて、足元まである壁に絵を描くわけですから、当然立ったり座ったり、たまには正座したりして絵を描きます。とにかく靴は靴下のような足にフィットしたものを探しました。

そして見つけたのが「ビーチシューズ」

1900円くらいの安さでとてもリーズナブルです。おすすめ。

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