長崎ランタンフェスティバル
僕の生まれ育った長崎は、その昔、異国と日本の玄関口として様々な貿易を行っていました。
中国との交易も盛んに行われ、唐人屋敷などが設置され、その後その場所は現在新地中華街となり、中国文化は今でも長崎と密接に関係しています。
毎年長崎の冬には「長崎ランタンフェスティバル」が行われます。
長崎ランタンフェスティバルとは
もともとは長崎新地中華街の人たちが中国の旧正月(春節)を祝う行事だった長崎ランタンフェスティバル。1994年に規模を拡大してから、長崎の冬の一大風物詩として全国的にその名が知られるようとなりました。15日間の期間中、街中に飾られる約1万5000個の極彩色のランタン(中国提灯)と、各会場の大小さまざまなオブジェたちが一帯を幻想的に彩り、訪れる100万超の人々の心を深く魅了します。
「長崎市公式観光サイト あっと!ながさき」より
赤を基調にした多様な光に包まれます
長崎市内は、新地中華街を中心に、中島川沿い、浜町アーケード、唐寺(崇福寺・興福寺)、孔子廟などに様々なモチーフのランタンが飾られ、中国の温かいお菓子や食べ物を楽しみながら街歩きをするイベントです。冬の寒い夜にロマンティックな光を眺めながら市内を巡ります。
過去の写真
異国情緒に溢れる長崎
中国以外にも西洋文化も多く伝えられた長崎は「和・華・蘭」(わからん)文化とも言われ、日本でも独自の風情があります。
和華蘭文化をイラストで描く
きっと長崎に居ただろう、こんな女の子
その昔、長崎には多くの西洋人も訪れ、出島には多くのオランダ人が行き来していました。オランダ人との間に子供を授かった長崎の女性もいました。当時の事を思い描くときっと存在しただろうと、和服に身を包んだ西洋の顔を受け継いだ女の子。そしてその日本髪の髪飾りには中国から伝わった煌びやかなモチーフの飾り。
デジタルイラスト
いつものようにPhotoshop CCで制作。
レイヤーを駆使して、光の表現に注意して描きました。
幻想的な表現
光を描くために、影の表現に苦労しました。
光と影、髪飾りをレイヤーに分けて制作
ある海外のイラストレーターの光の表現を真似しているつもりですが、まだまだ未熟な点が多いです。
でも影と光が無いイラストは背景に溶け込まずに合成感が出てしまいます。
和服の柄も中国風
別ファイルで牡丹の絵を描き、背景と和服柄に使用。全て同じ絵を併用してます。(手抜きかっ)
制作プロセス動画
今回初めからプロセスを録画しながら制作しました。
Quicktimeの画面収録で、制作時間約5時間。50倍速に編集しました。
冒頭から登場する「豚」は今年の干支であるイノシシをイメージして描きましたが、存在感が際立ってしまったので、イベント中に登場する龍踊りの赤龍(長崎女子高校・龍踊部)に書き換えました。
この辺が苦悩しながら(ノープランともいう)描いているのがわかるかと思います(笑