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島原鉄道沿線ポストカードセット

島原鉄道沿線の美しい風景を5枚セットにしたポストカードセットが発売されました。

今回、島原鉄道さんと長崎市大浦町のてがみ屋さんとの連携で生まれたこの企画に作画でお手伝いさせていただきました。

5枚のストーリー

以前開催された島原鉄道フォトコンテストの素晴らしい入賞作の中から5枚を厳選し、その5枚を一連のストーリーに繋げた展開を行いました。

ストーリーを産むきっかけとなるのが、あるモチーフの追加設定でした。
白い鳩です。

鳩はてがみ屋さんのシンボルでもあるモチーフで、1枚目から登場します。

水彩画タッチの良さ

5枚のきっかけとなる1枚目から着手しました。
ベースの写真が素晴らしいため、絵の表現をどうするか、とても悩みました。
情景の良さを残しつつ、少し表現を崩したり抜いたり誇張したり。

1)いつもの駅

①いつもの駅

有明海をどこよりも間近で見られる、絶景で人気の「大三東(おおみさき)」駅

フォーカスポイント

黒猫と鳩の微笑ましい関係を描き、まわりに広がる有明海のどこまでも続く青。
すこし古びたベンチと駅の表示板。落ちる影をさらに青くして「青」を強調した作品です。

2)いってらっしゃい

②いってらっしゃい

島鉄標準色、通称「赤パンツ」車両。
「赤パンツ」は1986年から2008年まで、島原鉄道の車両に使われていたデザイン。

駅員さんが手をあげて車両を迎え入れるシーン。さらに線路は続きます。

フォーカスポイント

綺麗に磨かれた車両の側面に映る風景の表現が気に入っています。
車両の細かいパーツを省き、側面に目がひかれるように表現しました。

3)きたきた

③きたきた

幸せ祈願スポットとして人気の大三東駅。
黄色いハンカチが海風にはためく駅に、麦わら帽の子供達。電車に乗って虫取りにお出かけ。

フォーカスポイント

黄色い車両と黄色いハンカチが快晴の空に溶け込むようなワンシーンです。

4)がたんごとん

④がたんごとん

雲仙普賢岳の麓を走る黄色い車両。
美しい自然景観や学術的価値を持つ自然遺産と共存するジオパークとして保護されています。

自然というスケールの大きさと黄色い車両の対比を感じる一枚です。

フォーカスポイント

ゴツゴツとした山肌の平成新山。国の天然記念物。
遠近感を損なわず迫力を出す表現に苦労しました。

5)おかえり

⑤おかえり

虫取りの子供達をお姉ちゃんが迎え入れるラストシーンに設定しました。
夕暮れに近い時間設定にするため空を緑味に表現しています。

フォーカスポイント

遠くの車両、導く鳩、迎え入れるお姉ちゃん。
三つの対象の距離関係を感じて欲しい一枚です。

封筒とシンボルマーク

島原鉄道沿線の絶景とストーリーを閉じ込める封筒、そして通信面はシンプルに表現しました。

シンボルマークは島原鉄道の車両の側面に「SHIMA-TETSU」の文字を施しています。

封筒から絵葉書を取り出して、沿線のストーリーに仲間入りです。

紙質

てがみ屋さんから印刷サンプルが届いて発色の表現に驚きました。

紙質は画用紙のような少しエンボスがかかった味わいのあるものです。
インクが厚めに乗っている部分は光沢があり、そのエンボスと合わさって上質感を印象つけています。

てがみ屋さんのこだわりを見せつけられました(笑

ぜひお買い求めいただき、島原のリアルを感じに足を運ばれてみてはどうでしょうか。

ぜひ島原へ

長崎、佐世保、博多から、まずは「諫早」駅を目指してください。
熊本方面からはフェリーもいいですね
https://www.shimatetsu.co.jp/area/

販売場所

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