フリーランスになって1年が経ちました
8月。PINOGRAFICO(ピノグラフィコ)の屋号を正式に届け出た日から1年が経ちました。
これまで関わって頂いた皆さまのお陰で1年経って生きています。ありがとうございます。
さてこの1年、どうだったのか。
気持ちはあまり乗らないけれど、いつかの未来の自分がこの記事を見て「ほのぼの」している事を願いながら書くことにします。
フリーランス1年目に自分がやったこと
事業を始めたからには、ポートフォリオを持って数多くの企業や広告代理店に営業に飛び込む事を想像するところですが、自分はとにかくこもりました。作品作りに没頭しました。
貯金も少ないのに、今すぐに売り上げを得ないといけないのに、自分は遠回りを選びました。というより、営業が苦手で逃げたのかもしれない。
自分の嫌いなところ。人付き合いへの苦手意識。
作品作り
LINEアニメーションスタンプ
2018年8月8日リリース
自分史上の大作に挑みました。その一つ目がこのスタンプ。
アニメーションスタンプは全部で24個ですが、全部20コマ位描きました。ボツも含め、500枚もの絵を描いたわけです。制作期間は実に4ヶ月。大変でした。
我ながらなかなか良い出来でしたが、「図書ボランティア用」という限られたターゲットだったためか、今も全然売れてませんー!(泣 どなたも使えます。ぜひお試しください)
アピパピスタンプ
絵本制作
「だれでもどうぞの木」
(MOE創作絵本グランプリ最終選考作品)
(ボローニャ国際絵本原画展2018応募作品)
オリジナルの絵本作品「なまけとも」の別のお話として作ったこの作品。
旅をするナマケモノが大木の上にあるリンゴを目指す。地面の穴の存在と物語の最後に飛び込んだ穴。穴から穴の物語。
「だれでもどうぞの木」(絵本ひろば)
コンテンツの創作
他媒体向け・企業向けの制作ではなく、自分自身の手で、商品として世に発表できるコンテンツを創作しています。
ジークレー印刷
デジタルの絵とは、商業利用以外の価値を上げるのにはとても苦労するものです。
1番の理由は唯一無二ではない事。コピーもできるし、真似もしやすい。価値と希少性を追及するためにジークレー印刷に挑戦しました。
印刷が上がったあとに蓄光インクで着色したり、サインを書き足したりする事で世界にひとつの存在になるわけです。
実際に販売まで至ってませんが、作品のシリーズが充実してきたら販売を行いたいところです。
インスタ漫画
昨年の5月から、家族との新生活を描いた漫画をインスタグラムに投稿しています。
開始当初は土日祝以外の平日毎日頑張りました。
決してお金にはならないが、これだけは日課に続けています。
2ヶ月経ってフォロワーが200。3ヶ月で500人になった。4ヶ月で1000。
半年で4000。1年で8000人に届いた。「継続は力」を実践しています。
生活できているのか?売り上げは?
毎月搾り取られる、家賃光熱費、保険、年金、会費や生活費諸々。
毎月最低これだけ利益を残さないと赤字になるというボーダーラインがあるわけですが、
正直、そのラインの半分位しか売り上げていません。もちろんそのラインは会社員時代の給料でも届かない高さ。でも今はその会社員時代の給料にも到達していません。
覚悟はしていたし、辛い状態をなんとか耐えて節約の日々。蓄えが少しづつ減っていきます。
精神的にも良くない1年でした。
制作以外に取り組んだこと
- JILLA(日本イラストレーション協会)への加入
- 長崎県産業デザインネットワークへの参加
やはり同じ境遇の人との交流や団体からのサポートは必要。
育てられたり世話されたり、いつか自分も世話したい。
1年目の自己分析と次の1年は?
自分が目標にしていた、絵本の出版はできなかった。
でも小さいけれど、少しづつ動いていると思います。
引き続き、絵本を生み出して、漫画をよりよい作品にしていって、レギュラーの仕事を得たいと思っています。(雑誌連載?出版?)
自分の求める仕事が、企業や媒体の色にフィットする機会を得ながら地道に進もうと思います。イラストって単価が安いのでその意識改善も図っていきたいと思います。
もう若くないし「何でもやる」はしない。
これからやりたい事をやっていかないと「自分がみっともない」と思っています。
最後に、この一年を一枚のイラストにしました。
絵を描いては疲れて寝て、寝すぎて仕事もしなかったり、ぼーっとしたり。
でも、小さい事から大きな事も、全て自分のやりたい事ができました。
そしてその仕事はしっかり今でも残ってます。成果は無くても残っていれば良い。
2枚の新芽
枯れかけていたモンステラ(観葉植物)は、少しづつ水を与えつづけて、また新しい葉っぱが2枚生え始めています。実になるといいな。