長崎ゆかりの文学作家の軌跡をたどる一冊
長崎文献社発行の長崎游学シリーズの14として中島恵美子さん著「長崎文学散歩」が刊行されました。
長崎にゆかりのある著名な文学作家たちをまとめた一冊というお題に、その顔となる装丁と大トビラの制作に挑戦させていただきました。
表紙には複数人の文学作家の肖像を線画イラストで、ゆかりのアイテムをカラーイラストで描きました。
長崎の風景と文化に触れた作家の軌跡を知って、あの作品がこの作品が世に生み出された感覚を感じられる一冊です。ぜひ御手に取ってください。
長崎游学14
長崎文学散歩
中島恵美子編著長崎で生まれ育ち作品を生み出した作家。
長崎に魅了され長崎を舞台に物語を書いた作家。
この街は昔も今も文学の香りにあふれています。
そこで、長崎県下各地の文学者の作品ゆかりの場所をめぐり、歌碑や詩碑が立つ場所を訪れながら、新しい切り口で長崎を堪能してはいかがでしょう。
知られざるエピソードや作家の好きだった長崎名物店もご紹介する、本好き、旅好きの大人のための、教養豊かなガイドブックです。
◇内容
- 映画化もされた『沈黙』の舞台となった外海と遠藤周作記念館
- 『戦艦武蔵』をはじめ、多くの長崎作品を書いた吉村昭の愛した味
- 芥川龍之介、菊池寛、斎藤茂吉。時の人は長崎で交流する
- 意外!あの夏目漱石も長崎を訪れていた
- 作品が続々と映画化される吉田修一は母校で映画撮影も
- 直木賞候補に連続で名の挙がる垣根涼介の実家は武家屋敷
- 本県出身の芥川賞作家同士の魂の交流
- 故郷諌早をドラマにし、長崎県の文化振興に貢献した市川森一
- ノーベル文学賞を受賞したカズオ
- イシグロの育った長崎
- 佐多稲子や林京子など大物女性作家たちに愛された桃カステラ
- 与謝野晶子、鉄幹が長崎を詠むとこうなる
- 特別寄稿
津村節子氏(吉村昭夫人)、宮﨑和子氏(宮﨑康平夫人)、 斎藤由香氏(斎藤茂吉の孫)、
そのほか全体で50人以上の文学者が登場。(長崎文献社サイトから引用)